世界の株式市場は,3月中旬から,大幅に上昇した.暴騰といっても良い. この暴騰を,週足や月足のチャートで見ると,たんなるリバウンドである. 「目先天井」を見極めて,売ればいいだけだ. 先週の金曜日が「目先天井」の頂点だった可能性も高い. だから,今週は少しづつ「試し売り」を始めてもいいかも知れない. しかし,買い方は,絶好の押し目と見ている.「押し目買い」と見ている. この買い方,今までは日本政府だけだったが,新たに強力な買い方が出現した. 昨年の国際商品市場の大暴騰と大暴落,そして株式市場の大暴落で儲けたヘッジファンドの資金が流入してきているからだ. これを甘く見ることはできない. ただし,このニューカマーは,基本的には「売り屋」である. 大衆(と日本政府)を煽って,株価を吊り上げ,売り逃げる…, それだけでなく,ドテン売りに転じ,さらなる大暴落を誘導する! そうして,再度,いや,何度も何度も,大暴落で巨大な利益を目論む…. . じつは,今回の世界金融危機も,彼ら「ヘッジファンド」の仕業かも知れないのだ. そもそも,「ヘッジ」とは,売り屋の得意技だった. いずれにせよ,世界の株式市場は,明確なダウントレンドである. 株価の下落は,底を打つまでは止まらない. 世界のどの国も,株価は底入れしていない. チャート的にも,底型(W底や三尊底)ができていないし,大底は全く見えない. 株価は,底を打つまで,暴騰と暴落を繰り返しながら下がっていく. 正確に言うと…, 下落する株価は,「小暴騰」と「大暴落」を繰り返しながら下がっていく. 今回,3月の「暴騰」は,「小暴騰」にすぎない. . 2009/03/30 飯山一郎 |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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