先々週は,米証券取引委員会(SEC)がアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を調査中との報道で,AIG株が暴落し,アメリカン・エキスプレスやシティグループも大幅安だったが,先週は, 「ベアースターンズの次はリーマンか?」 と,リーマンブラザーズの破綻の噂が全米を流れた. ニューヨークポストが,シティグループはいずれ破綻するという記事を載せたのは5月中旬だったが,これで,モルガンスタンレー,メリルリンチ,リーマンブラザーズ,シティグループ,ワコビアと,米国金融資本主義を象徴するメガバンクの大半に,まっ黄っ黄のイエロー・カードが突きつけられてしまった. 個別企業の栄枯盛衰は世の常である.さらに深刻なのは,たとえば米国住宅産業である.米国住宅着工数のチャートは,米国の住宅産業が壊滅状態であることを示している.ひとつの産業(住宅建設産業)が消えかかっているのだ. まさに「現在のアメリカは第二次世界大戦後で最悪!」(グリーンスパン)である. . 下に,米国失業率,米国30年国債レート,CRB(商品先物)指数,を載せた.米国経済がスタグフレーションに突入していることが一目瞭然である. スタグフレーション(不況下の物価高)も,これからが本番なのだ. . 2008/06/15 飯山一郎 . |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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