先週6日のNYダウは,前日比394ドル64セント安.今年最大の下げ幅だった. 同じ日,原油先物相場が一時1バレル139ドル台に急伸,過去最高値を更新した. これで景気低迷とインフレが同時に進む「スタグフレーション」への警戒感が一気に高まった.失業率(5月)も,5.5%と前月から0.5%上昇した. S&P500種株価指数も43.37ポイント安と大幅に下落した. 業種別S&P500種株価指数は,全十業種が下落した.とくにに金融(約5%安)や消費関連(約4%安)の下げがきつかった.「深刻な下落」である. ダウ構成銘柄の全30銘柄が下落というのも,「深刻な下落」である. 金融関連では,サブプライムローンが絡む契約の評価方法を巡り米証券取引委員会(SEC)が調査していると報じられたアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が7%近くも下落した.アメリカン・エキスプレスやシティグループも大幅安だった. 2ヶ月前,ソロスやグリーンスパンが「現在のアメリカの金融危機は第二次世界大戦後で最悪!」と言った,その危機状況は,まったく何も改善されていない. クレジット・クランチ(信用収縮),リセッション(景気後退),スタグフレーション(不況下の物価高)は,これからが本番なのだ. . 先の「深刻な下落」.これは,あとあとまで尾を引く不吉な下落である.下落が下落を呼ぶ下落である. どんな下落か? 下に,先週のNYダウのチャートを載せた.御確認の程. . 2008/06/08 飯山一郎 . |
いかに永く生きたかではなく いかに良く生きたかが問題だ.(セネカ)
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