飯山一郎の『チャートで明日を読む!』



 ☆今こそ,チャートで明日を読もう!

   先週9日,NY市場は387ドル安と急落した.  
   翌10日の東京も一時は500円以上も下げた.
   この暴落をマスコミは,信用収縮の,金融危機の
  と不安げにはやしたてた.
   この「危機」に対し迅速に対応したのは,ECB
  (欧州中央銀行)とFRB(米連邦準備制度理事会)
  だった.
     9日10日の2日間,欧米勢は何と32兆円もの
  資金を供給した.(日本銀行も市場に資金を供給
  したが,わずか1兆円であった).
   しかし10日,イギリスもドイツも株価は大幅
  に安く,欧米市場のセンチメントは弱気に傾いた
  ままだった.
   「月曜はブラック・マンディの再来になる!」
  といった超弱気の論調まであるのだ.
   
   いったい,今後,世界の株価は,どこまで
  下落してしまうのか?
   
   結論を先に言おう.
   チャートには,
   「もう下げは終わりました!」
   と書いてある.
   
   まずはNYダウのチャートを見てほしい.
   綺麗な「たくり線」ができている.
   下ヒゲが非常に長い.見事な底暗示の変化線だ.
   
   次に,一目均衡表の雲を見てほしい.
   「たくり線」が雲の下に出ているが,必死で雲に
  しがみついている.と言うより,雲を上方に射抜く
  弓矢になっている.
   
   出来高.これも9日10日が,ずば抜けて多い.
   セリング・クライマックスである.
    
   「振り下す刃の下ぞ地獄,飛び込んでみよ.
  極楽もあり」.
   …と,箕山道人は新影流の極意を語った.
   10日,NYダウのチャートに出た「たくり線」は
  「振り下ろす刃」にも似ている.
   飛び込むべきだ!
   …と思う.
   
         (2007/08/11)    飯山一郎
  


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